■韓国人から何を学ぶべきか
- 作者: 小倉紀蔵
- 出版社/メーカー: エヌティティ出版
- 発売日: 2010/11/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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・小倉紀蔵様、ご恵存賜りありがとうございました。
・日本人はよく、日本のおいしい料理を食べて、「日本人に生まれてよかった〜!」などといいますが、韓国人にはこの感覚が分からないというのですね。どうしておいしい料理を食べると、それが愛国心の感情に結びつくのだろうか。韓国人の若者は、韓国が嫌い、ということが多いようで、この違い、つまり日本好きの日本人と、韓国嫌いの韓国人が、めぐりめぐって、経済のダイナミズムにも影響を及ぼしているのではないだろうかと感じました。
・韓国人の若者は、韓国が嫌いだから、外国に出る。するとその経験が生かされて、韓国企業はさまざまな国に進出して、マーケットを獲得することができる。ところが日本人はあまりにも日本が好きで、日本を出て生活したいという若者が少なくなってきましたよね。そうなると、グローバルな経済で市場シェアを失ってしまう。まさに日本人は、「居心地のよい社会」を作ってしまったがゆえに、経済的に衰退する、という論理です。
・でも、韓国人の成功も、基本的には、アメリカや日本を手本にするということで成り立ってきたのであって、これからどうなるのかは分からないですよね。問題はやはりグローバル市場の開拓力でしょうか。日本企業は、日本人を世界の各地に派遣するのか、それとも現地のエリートを雇うのか。後者を選択する方向が、どこまで通用するのか、という問題がありますね。