■文化は、過剰な営みなのです
- 作者: 斎藤美奈子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2010/11/01
- メディア: 単行本
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・斎藤美奈子様、ご恵存賜りありがとうございました。
・面白いです。この五年間の世相を、これほど濃密に分析しながら、しかも明るく楽しいのですから。月夜にランタンとは、「余計なことをする」とか「無駄に明るい」という意味ですが、そういう精神で社会を観察することは、本当に愉快ですね!
・安倍政権の崩壊と自民党の迷走、地球温暖化、格差社会論、ロスジェネ、シングル女性の老後、などなど、この五年間でテーマとなっているのは、どれも深刻で暗いことばかり。最大のテーマは、やはり格差社会論でしょう。でもそうした世相を笑い飛ばすことができるのは、それをめぐって書かれた本が、どうも胡散臭いところが多々あるから。それをネタに、読者の健全な嗅覚を働かせることができるからでしょう。
・とくに「年収別」に編集された主婦雑誌の費用対効果、はとても面白かったです。