■編集者、出版関係希望者、必読です!

筑摩書房 それからの四十年 1970-2010 (筑摩選書)

筑摩書房 それからの四十年 1970-2010 (筑摩選書)

永江朗筑摩書房 それからの四十年 1970-2000』筑摩書房

永江朗様、ご恵存賜り、ありがとうございました。

 筑摩書房の40年間を振り返ってみると、これだけバラエティに、いろいろな仕掛けがあったとは。体系、講座、セミナー、ビデオ、漫画、物流、等々。出版社の全体を、どうやって運営するのか。そのノウハウが詰まった本ですね。しかも、編集者としてどう生きるべきか、という指南書にもなっています。

 これから出版業界を希望する人々にとって、本書はまさに、必読でしょう。筑摩書房は、一度、会社更生法でもって、出直しているので、その当時の状況から、学ぶべきことは多いと思いました。

 それにしても、ちくま学芸文庫や、ちくま新書などの企画から、私たちはこれまで、多くを得てきました。これらの企画は、そんなに長い歴史ではないということに、あらためて驚きます。『金持ち父さん 貧乏父さん』、『思考の整理学』という二つのミリオンセラーの企画も、なるほど、と思いました。

 最後に、本書のなかで、小生の発言を引用していただき、ありがとうございました。