■文化系トークラジオの試み

文化系トークラジオ Life のやり方

文化系トークラジオ Life のやり方

鈴木謙介、長谷川裕、+Life Crew 『Lifeのやり方 文化系トークラジオ』TBSサービス

鈴木謙介様、長谷川裕様、ご恵存賜り、ありがとうございました。

 以前お伺いしましたが、チャーリーと長谷川さんがはじめて喫茶店で会ったときは、ほとんど目線をあわせないで話していたということですね。そんな二人が深い友情を結んで、番組をぐいぐいと引っ張っていく過程の記述は、大変興味深いです。2012年に、半年の育児休暇を取ったチャーリーが、さらにバランスよくなってカムバックしています。
 ラジオ番組「ライフ」の歴史のなかで、最初は、実はスペシャルウィークに放送されて、聴取率はあまり芳しくなかった。ところがその枠を外されて、日曜日の深夜の「放送休止枠」で長時間放送したところ、メールが急増したといいます。それで、月一回、深夜だったら継続できるだろうということで、続いたようです。
 番組作りや宣伝に関する長谷川さんのノウハウは、とても参考になります。例えば、話題の入り口をどうするのか。リスナー一人一人に向けて話すというスタイルがもつ会話の特性を、どう考えるのか。チラシを配布するのは、まるで文化祭のノリだった。また、ミクシィを使った宣伝も重要だった、等々。ポッドキャストによるコンテンツ配信も、当時は大胆な企画でしたね。あの頃のことを思い出します。